「エフェクトを使いまくる」これにつきます。
極端な例では、全てのカットを
「オーバーラップ(クロスディゾルプ)」でつないでしまう人もいます。
<エフェクト>は本来、
- 場面転換
- 印象的に見せたいカット
- 他とは違う見せ方をしたい場所
ここぞという場面で使ってこそ意味があります。
野球と同じで、緩急を付けてこそ
「エフェクト」の効果を上げることができるのです。
「ストレート」「ストレート」「カーブ」「ストレート」「スライダー」
そして「ストレート」で〆てこそ
見やすい・かっこいい完パケになるのです。
モノクロ(白黒)で例えると
一貫して過去のシーンで使うのは効果的ですが
何ともない大して意味のないつなぎの場面でいきなり白黒になっても
見ている側としては「んっ?」となってしまいます。
「トランジション」の頻度にも注意
また、特に気になるのが冒頭で紹介したようなディゾルプなど
カット割りの際に使う「ビデオトランジション」を頻繁に使うことです。
特に年配の方に多い傾向があります。
なぜかというと、一昔前は非常に手間がかかる作業で
自宅編集ではなかなか出来なかったことだからです。
一般の方が編集すると言えば
カメラ自体で編集していた時代もありました。
自分でタイミングを見計らってトランジションを付けて
「テープにダビングする」という「一発勝負」だったのです。
テープは、再生するごとに劣化するため
何度も出来ることではありませんでした。
それが今は「デジタルメディア」になり
劣化や手間もあまり考えずに、エフェクトが使えるようになったため
嬉しくてついつい使いすぎてしまうのです。
最近では、いかにうまくカット割をするかが評価されていて
全くエフェクトを使わないというエディターもいます。
編集の基本はカットつなぎなので、まずは基礎から身につけましょう。