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コラム-51 動画を編集する際には「面白さ」に加えて「見やすさ」も考えて構成する

「面白い映像を作りたい」という欲求は、趣味にしても仕事にしても
動画制作に関わっている人間であれば、当然の想いであると思われます。

しかしながら、「面白さ」を追求するあまり
結果的に映像が「見づらい」という事態になってしまうことは
初心者の方を中心に、珍しいことではありません。

醜い映像というのは、「理解」することが難しいものであり
せっかく作った映像も、内容を「届ける」ことができない恐れがあります。

非常にもったいないことであり、頑張って作ったものも面白味が半減してしまいます。

見ている人が、「見やすい」「わかりやすい」となるように

  • 余計なことをしないこと
  • 少しの工夫を加えること

この2つを中心に、構成して欲しいと思います。

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「何が面白いか」は人それぞれだからこそ

と言うのも、

そもそも、

  • 面白い!
  • 感動した!

といった感情が生じる、いわゆる「ツボ」と呼ばれているような
その人の心に響く要素というのは、人それぞれ異なるものであるはずです。

「万人受け」というのは、最も難しい目標と言えます。

しかしながら、「見やすい!」と感じる要素というのは
ある程度傾向があるものであり、多くの人に受け入れられる映像を作るために
唯一可能であると言える、抑えておくべき要素なのです。

まずは見て欲しいものの「邪魔」をしない

撮影の時点においては、基本的に「見て欲しいものに」と思う対象に
「目が行く」ように、画角等をきめていくことになります。

しかしながら、せっかく意識して撮ったものであっても
編集の段階でその対象を、分かりにくくしてしまうことが非常に多いのです。

典型的なものであれば、「余計なエフェクト」といったものであり
ドラマ・映画にしても「CG」こそあるものの
いちいち「ぴかーん」といったエフェクトは、意外と使われていません。

この「余計なこと」というのは、ある程度高度な編集ソフトを使い始めた人が
まず最初に「やりがち」なことであり、「素材をいかす」ことが最優先なのです。

またこれは必ずしも「画」だけではなく、「音」に関しても同じであり
余計な(大きすぎる)BGMが、セリフを邪魔していることも非常に「ありがち」です。

「見やすくする」ためにするべき工夫とは

これは上記した、「付け加え」と同じものになりますが
その目的・効果によっては、内容を理解するための手助けとなるケースもあります。

「テロップフォロー」と呼ばれる、文字を入れるものが典型的であり
結婚式等の余興の映像で見るような、「ドキュメンタリー」テイストの映像であれば
聞こえない声・より伝えたい発言に関して、「文字で伝える」ことも1つの手段です。

そしてその際にも、より効果的な方法としては
文字に「アウトライン」を付けることによって
背景の映像から、浮き上がらせるといった工夫も必要と言えます。

このテロップフォローの手法というのは、
「読みづらいなら、ない方がいい」というケースになってしまうことも多く
どうせ付け加えるのであれば、意味がなければなりません。

撮影の段階から意識しておくべきこと

基本的には、編集の際に意識するべきことが多い気がしますが
「テロップを入れる場所(スペース)」といったものは
撮影の段階でしか、調整できないものでもあります。

スペースがない映像に文字を乗せてしまうことで
顔・見せたいものにかぶってしまう、ということもあり
非常に「やりがち」な、撮影段階のミスと言えます。

編集の前の撮影段階においても、構成を思い浮かべることが大切と言えます。

やはり「人に見てもらう」ことが重要

ここでは、少ない例しか挙げることができませんでしたが
同じ要素として考えられることは多く、その感覚に関しては
何度も繰り返し作ってみて、納得することが必要です。

またその際には、自分(制作に関わった人)だけではなく
「第三者の意見」を交えることで、より一般的な感覚に近づけるはずです。

1人で作って、1人で満足してしまっているような
「自分に酔っている」という状態が、最も危険であり
必ず他人の意見に、耳を傾ける機会が必要と言えます。

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