動画に関して「画質」を重要視している人もいますが
「画質」の定義というのは、非常に難しいものでもあります。
「ハイビジョン」や「4k」という言葉を聞く機会が増え
今や当たり前のことになってきていますが
基本的には「解像度」の違いによって
被写体(映しているもの)を「より綿密に画面上に表現する」
ことによって、画質が向上したということになっています。
かつてのブラウン管テレビ・・・720×480から
フルハイビジョン・・・1980×1080への変更は、非常に画期的なことでした。
そして、その次はハイビジョンの解像度の何倍かによって
4k、8kといった定義が増えていくことになり
解像度を増やすこと「だけ」であれば、それほど難しいことではありません。
この「解像度」の要素以外にも、画質を決定付けるこものがいくつかあります。
解像度以外の画質要素
「画質」とは、見る人が受ける印象でもあります。
解像度以外に「画質」を決定する要因としての
色の濃さ・深み・階調の違いという、いわゆる「コントラスト」が深い
様々な色の要素を「表現」出来ているということも
画質を印象付けるうえで、非常に大切なことになります。
また、撮影環境・レンズ周辺の環境も
画質を決定付ける要因になります。
「色味」の違い
同じ色を表現するにしても、カメラの機種・メーカー
レンズの種類によっても、違いがあります。
特にこだわりを持っている人にとっては
ソニーは「濃い」パナソニックは「鮮やか」
といったような印象を受けることもあるようです。
これはまさに「画質」ではなく、好みの問題になりますが
コントラストによる、表現力に「幅がある」ことは
画質を考えるうえで、重要なことになります。
「照明環境」の違い
また、収録した動画の画質は「撮影環境」にも大きく左右されます。
レンズに入ってくる光量が大きければ大きいほど
画質を「保つ」ことが出来ますが、暗い環境においては
「感度」を上げる必要があります。
これは「絞り」とは違い「画質を犠牲にして」
被写体を映すことを優先することであり
「感度」を上げることによって「色が抜ける」ということが発生し
コントラストが低下する、という自体が起きてしまいます。
そのために、ドラマや映画等では「照明」というものを使い
感度を上げないように工夫しています。
ハンディカムの場合は、露出は「オート」であることが多く
暗い場所での撮影は「画質が荒れる」ことになります。
画質で迷ったら「一眼ムービー」
「解像度」「コントラスト」という要素で考えた場合
「一眼ムービー」というものは、最もレベルのものに違いありません。
レンズの解像度に関しても、ビデオハンディカムよりもはるかに高く
コントラストを決める「センサー」に関しても、いいものが使われています。
また「被写界深度」の浅い「カッコいい」映像も容易に撮れ
これに関しても「印象」として、画質が良く見える要因になります。
- データ量が大きい
- 長時間の連続撮影が難しい
といった弱点もありますが、各メーカーとも力を入れており
これから先、更に広まっていくことが間違いありません。